自然素材の家は光熱費がかかる?かからない?
ここでいう自然素材の家とは、無垢の木のフローリングや梁、壁、漆喰壁や羊毛断熱材などをふんだんに使った家です。
このような自然素材の家は「光熱費のかからない家」として建てる時に問題や注意することはありますか?とよく聞かれるのですが・・・
室内で快適に過ごせる気温・湿度はご存知ですか?
夏‥温度25~28度、湿度45~60%
冬‥温度18~22度、湿度55~65%
夏は蔵に入ったような程よいヒンヤリ感(外国の方が同じ気温でも、日本の夏が暑く感じるのは湿度のせい)。
冬は設定温度を上げなくても、湿度が10%~15%上がると体感温度が1℃上がり暖かく感じられる。
自然素材の家は、化学物質を多く含んだ建材の家に比べて身体への負担が軽減されます。
どんなにこだわって建てた家でも、健康に快適に暮らせなければ意味がありません。
↓その他にも自然素材の良さはたくさん!
アレルギーで悩む方が安心して住める家
2020年施工 平屋 延床28.9坪 家族構成:夫婦+子供(2人) オール電化
2022年1月~12月 年間電気代223,603円 (月平均18,634円)
年間を通しての感想を教えて下さい
冬‥乾燥は感じられない(奥さま)。
本格的に寒くなった年明けから乾燥を感じる(ご主人)。相対湿度は20℃設定で35〜40%あたり。ただし肌感だが静電気はほとんど発生していない。スゴ
家の外では静電気パチパチ。
余談。ウイルス感染予防の観点から、絶対湿度は7を切らない性能として相対45%以上を目指すのもアリ?
夏は快適。ウールブレスと漆喰の本領発揮か。本格シーズンでも、多湿と感じたことがほとんどない。
吐き出す能力より、吸収する方が得意かも
春は、花粉症のシーズン。
大々的には言えないが、換気不要ではないかと考えられる。
節電対策としては、簡潔運転がしにくい床暖房と比べて、エアコンは容易。この時期としては魅力的かも?
最後に秋
どの家も快適じゃんよ‼
※原文ほぼそのままです
上記の施主さまの家はZEH仕様ではありません。弊社標準仕様の自然素材で施工した感想をお聞きしました。
仕様:漆喰・ウールブレスV100R・樹脂サッシAPW330 Low-E(樹脂スペーサー)・玄関ドアヴェナートD30
肌感によって違いはあると思いますが、弊社仕様の家は特に夏に特性が活かせそうです。
2025年は適合義務、2030年までに省エネ基準はZEHレベルまで引き上げられます。
簡単に言うと‥
何のための省エネ法?
エネルギーを効率的に利用していく、エネルギー効率を向上させていくことを目的
具体的には‥
暖房・冷房を効率的に利用するため
「暖冷房のエネルギー消費を抑えることのできる住宅」です。
ZEHレベルって何?
省エネ住宅には色々種類はありますが‥
まずはZEH
ZEHを簡単に言うと‥
【家全体のエネルギー消費】-【太陽光発電などを利用したエネルギー】≒0になることを目指す
●断熱性能が一定以上の性能があること
●省エネな設備機器を採用して、基準から2割以上省エネであること
●太陽光発電などを採用して、使うエネルギーより創るエネルギーの方が多くなること
具体的には‥
(使うエネルギー)-(創るエネルギー)≒0
●断熱性能を上げる→断熱材・サッシ・隙間をなくすなど
●省エネ性能が高い機器にする→冷暖房設備・換気設備・給湯設備・照明設備
●太陽光発電などでエネルギーを創る
その他にも光熱費を抑える方法を知っていますか?
「それはズバリ!間取りも重要です」
窓の位置・部屋の仕切り・地形や地域性・庇の有無などなど…